観光道路スカイラインが再開通した。
いつオープンするのか待ちわびていた道路である。
峠にある浄土平は魅力的な山に囲まれた、いわゆる山屋にとっては別天地である。
毎年春はここで滑ることにしている。
それもオープン初日が恒例である。
天気も良く魔女の瞳と3つのピークを登り、そして滑ってきた。
気温は高いが風があるので登りは苦にならない。
魔女の瞳はまだ雪が少し残っていたが、薄ブルーの瞳がかすかに見えた。
この時期の雪は滑らないので悩ましいのだが、今日はよく滑り面も荒れてはいなかった。
3つのピークを滑ると最後は足にくるが目は山を向いている。
駐車場に着いたのが15時過ぎと時間の経つのも忘れてしまった。
多分今日で雪山が最後になりそうである。
今シーズンも山友に助けられ、いい思いをさせてもらった。
この場を借りてお礼を言いたい。
「ありがとうございました。」
この時期、滑るところが少なくなっていくのが寂しいが標高を上げればいい所はまだある。
11日に天元台ロープウエーを使って東大巓ツァーをしてきた。
(中大巓から東大巓方面)
ロープウエーやリフトを使えば標高が稼げる。
その分歩きにも滑りにもエネルギーを使う事が出来る。
シーズン終わりでも山の上は、極上とまではいかないが滑る雪がある。
まさに山ボード向きの山である。
(中大巓の斜面)
今回のコースは滑っては歩き、歩いては滑るを何回か繰り返し東大巓まで行き
帰りは同じコースで帰ってくる。
行きは滑りが長い、当然であるが帰りは登りが多い。
(東大巓から西吾妻方面)
残念だったことが一つある。
いつもお昼は重量を軽くするためカロリーメイトである。
あれだけの絶景を見ながらだと、オニギリと魚肉ソーセージにすればよかったと後悔している。
些細な事だが楽しみは多いに越したことはない。
日も長いしのんびりと滑りと歩きを楽しんだ山行であった。
今はバックカントリーと言う言葉が一般的だが、少し前は山ボードなる言葉があった。
山スキーのボード版だが、雪のある時期にボードで山をツアーする事である。
春は日が長くなり山ボードの季節になる。
今日は少し足を延ばし吾妻山系の梵天岩まで登り、そして滑ってきた。
西吾妻小屋あたりまで来ると普段あまり見ない方向から西大巓が見える。
西吾妻山を横に見て最終目的の梵天岩目指す。
緩やかな斜面を滑り、そして登り梵天岩に到着。
岩がゴロゴロして、違う場所にタイムスリップしたような気分だ。
ここには祠があり、参拝して戻ることにした。
数日前に雪が降ったのか斜面はリセットされよく滑る雪であった。
歩きもあるが滑りも結構な距離ある。
山ボード好きにはこたえられない至福の時間をすごすことができた。